≪屋久島縦断~海抜0から海抜0へ~≫ 9月18日~23日

屋久島の北、楠川歩道から南側の尾之間温泉まで、ほぼ海抜0mから海抜0mの縦断コースを歩いた。

宮之浦岳および縄文杉辺りを中心とするいわゆるメインストリートは、自然保護のためヤヤ観光地化の感が否めない。

しかし、このメインストリートを外れ、一般のツアーでは殆ど行くことの無いマイナーな歩道に一歩足を踏み入れると、そこには我々が屋久島に期待する本来の姿に近い物を見ることが出来る。

 

19日/楠川歩道~三本杉

 

初日、楠川歩道をテクテク登る。

白谷雲水峡の少し手前、三本杉にて幕営。

もちろん誰にも逢わない。

 

20日/三本杉~白谷雲水峡~縄文杉~旧高塚小屋

 

白谷雲水峡は、もちろんディープな“原生林コース”を歩く。

シルバーウィークなのでかなりの入山者が予想される。

早目の行動で幕営地へと急ぐが、どうしても足が止まり、撮影に時間を要す。

 

 

 

縄文杉で水を補給して、旧高塚小屋テントサイトには1番乗りだ。

一番いい場所を確保。

その後、テントサイトは超超満杯!

早めに着いてヨカッタ~。

 

21日/旧高塚小屋~永田岳~宮の浦岳~黒味岳~淀川小屋

 

今回は天気に恵まれた。

とても穏やかに、そしてたっぷりと圧倒的な大自然に浸ることが出来た。

 

 

 

宮之浦岳が近づいてきた。

素晴しい光景が次々と展開され、皆、興奮し鼻息も荒くなる。

 

 

 

 

永田岳から見た、宮之浦岳。

 

 

 

永田岳のスグ脇にある“神様のクボ”といわれる所。

麓の集落から奥岳が見通せるのは、唯一ここだけ。

 

 

投石平から黒味岳を望む。

素晴しい庭園!

見飽きない。

 

 

 

黒味岳頂上から。

皆、言葉を失い、この空間に完全に同化してしまったかのような、なんとも言えない不思議な感覚に…。

 

22日/淀川小屋~尾之間歩道~尾之間温泉ゴール!

 

“異次元空間への入口”的夜明け。

淀川小屋を出発し、一旦淀川登山口の林道に出る。

そして再度、尾之間歩道へと分け入って行く。

 

 

尾之間歩道は、殆ど人が入らない。

従って、登山道は倒木や草木で歩き難くなり、それまでの登山道とは様子が一変する。

という事は、より原生に近い状態を味わう事ができる。

 

ふと、気がつくと足元にヒルが何匹か這い上がっていた。

 

頻繁にチェックしながら歩いたのだが、メンバーのひとりが、気がつくとわき腹から血がタラリ

 

 

 

歩き難い歩道をヒルを払いながら、大小の渡渉を数回、そして長い長い下りを経て、ようやく蛇の口ハイキングコースに合流した。

やっとゴールが見えてきた。

 

ほぼ海抜0からほぼ海抜0へ。

無事、屋久島縦断のゴール、尾之間温泉へ到着!

 

海辺のキャンプ場で祝杯を挙げ、テントの中で潮騒を聞きながら余韻に浸る。


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